雑記

哲学者ニーチェの思想をサラリーマン目線で解釈したら絶望した?

早期退職を目指す趣味ブロガーのへもさんです。

今日は新しいジャンルである「哲学」に挑戦したいと思います。

久しぶりのくまがやさん
久しぶりのくまがやさん
え~哲学とか難しそう~くまにはむりかも~

 

と思ったそこのくまさん(あなた)!

 

哲学は一人の人間の人生論として読むことができ、

 

哲学=人生論と捉えることで哲学を身近に感じることができる場合があります。
(哲学の読み方としては正しいかはさておいて)

哲学は難解だ…という先入観にとらわれずに哲学に触れてみるのも良いと思います。

という訳で、今回は哲学者の中でも有名なニーチェの哲学について取り上げたいと思います。

クマーチェ
クマーチェ
神は死んだクマ
くまがやさん
くまがやさん
誰だ?

 

この記事ではニーチェの思想が身近に感じられるように、早期退職したいサラリーマン目線でニーチェの思想を紹介したいと思います。

 

ニーチェは真剣に生きる意味を考え抜いた哲学者です。

そんなニーチェの思想を知り、絶望するのか、それとも人生に意義を見出すかはあなた次第です。

くまがやさん
くまがやさん
くまにもわかるかな?

ニーチェとは何者か

ニーチェについて簡単に紹介します。

クマーチェ
クマーチェ
よろしくクマ

 

ニーチェ( 1844年10月15日 – 1900年8月25日)はドイツの哲学者です。

経歴を簡単にまとめると以下の通りです。

25歳
異例の若さで大学の教授になる

32歳
健康状態の悪化により大学を休職する

41歳
主著『ツァラツゥストラはこう言った』を完成

45歳
広場で精神錯乱を起こし、精神病院に入る

55歳
死去

ニーチェは頭脳明晰のいわゆる超エリートでした。

クマーチェ
クマーチェ
その通りクマ

 

異例の若さで教授職につくも、健康を理由に休職します。

休職してからも思索を続け、41歳で『ツァラトゥストラはこう言った』という哲学書の中でも、非常に影響力を持つ著作を完成させました。

 

気になる方は一度手に取ってみてください。

 

 

しかし、主著を出版してから数年後、精神錯乱を起こしてしまいます。

そして、55歳で若くして死去。

 

哲学者の中には、ニーチェの精神錯乱はニーチェの哲学によってもたらされたと考える哲学者もいます。

それだけ危険な思想と言うこともできます。それではニーチェの思想を見ていきましょう。

くまがやさん
くまがやさん
ふむふむ

畜群、サラリーマンになる

畜群とは何か?

ニーチェの哲学の思想に、畜群という概念があります。

クマーチェ
クマーチェ
畜群とは、みんながいいと思うこと=いいこと、と考える人のことクマ

 

畜群とは、世の中の大多数の人が正しいと思っていることは正しいと考え、他の人と同じようにふるまう人のことを指します。

ニュアンス的に分かるかもしれませんが、ニーチェは畜群をネガティブな概念としてとらえています。

くまがやさん
くまがやさん
ぼくも、ちくぐん?

身近な畜群的思考

例えば、大学進学を例に考えてみます。

  • 大学に進学された方は、なぜ大学に進学されたのですか?
  • 仕事をされていることはなぜ働いているのですか?

 

くまがやさん
くまがやさん
みんなそうするからだよ~

 

何となく大学に進学して、何となく仕事をするという人は多いと思いますが、これぞまさに畜群的思考です。私も大した理由もなく大学に進学し、働いている畜群の一人です。

クマーチェ
クマーチェ
それはいけない

畜群の何がいけないか?

くまがやさん
くまがやさん
そもそもちくぐんの何がだめなの~?

 

クマーチェ
クマーチェ
畜群は自分の頭で何が正しいかを考えることなく、行動するからだめクマ

 

ニーチェは畜群の自分で何に価値があるかを決めることができず、世の中の価値観に合わせてしまう点を批判します。

くまがやさん
くまがやさん
くまにも価値観てあるの?

価値観とは本来変わりゆくもの

畜群的思考の人は、その人が生きている時代の価値観を絶対的なものとして捉える傾向があります。

ですが、今の時代に主流である価値観や常識は、時代が変われば常識でもなんでもありません。

例えば今の日本では

  • 良い大学に進学しなければならない
  • 一流企業にはいるべきだ
  • 働かなくてはならない
  • 結婚しなくてはならない

といった価値観などが主流かと思いますが、

くまがやさん
くまがやさん
くま社会では全然違うよ~

 

これらの価値観のうち、この先100年後まで主流であり続ける価値観など一つもないでしょう。

畜群は、価値観とは何か?その本質を理解していない点が問題なのです。

クマーチェ
クマーチェ
世の中に絶対に正しいという価値観など存在しないクマ

 

くまがやさん
くまがやさん
このことに気づけるかが大事なんだね~

 

クマーチェ
クマーチェ
事実なるものはない、ただ解釈だけがあるクマ

畜群的思考の結果サラリーマンとなった私

私は畜群的思考の結果、サラリーマンとなりました。

過去の自分は何も考えずに、自分で価値があると思える生き方をしてきませんでした。

私のように、世の中の多くの人は何も考えずに「皆が働くから」という理由でサラリーマンになります。

そして私の場合、さらに悪いことにサラリーマン人生に絶望しかけています。

こんな私にニーチェ哲学は何をもたらしてくれるのでしょうか?

クマーチェ
クマーチェ
大切なのは、自分の頭で、正しいと考えた生き方をすることクマ

 

くまがやさん
くまがやさん
なるほど~ニーチェ面白いじゃん~

サラリーマン批判をしているのではなく、思考法の批判をしています。

次にニーチェ哲学の中でも最も重要とされる「永遠回帰」という概念についてみていきます。

永遠回帰するサラリーマン人生

永遠回帰とは人生観である

ニーチェの哲学の有名な概念の一つに「永遠回帰」という思想があります。

クマーチェ
クマーチェ
永遠回帰とは、自分のこれまでの人生が、全く同じ形で、何度も何度も永遠に繰り返されるという思想クマ

 

永遠回帰とは死生観ではなく、ニーチェの人生観です。

本当にこれまでの人生が繰り返されるかは誰もわかりません。

 

くまがやさん
くまがやさん
ぼくはくまの人生がくりかえされてもいいよ~

人生を肯定できるか?という問い

永遠回帰の立場に立つと、過去の自分に起こったできごとが、全く同じ形で繰り返されます。たまにはニーチェを引用してみます。

おまえは、おまえが現に生き、これまで生きてきたこの人生を、もう一回、さらには無限にくりかえして生きなければならない。そこには何一つ新しいものはないだろう。あらゆる苦痛とよろこび、あらゆる思念とためいき、おまえの人生のありとあらゆるものが細大洩らさず、そっくりそのままの順序で戻ってくるのだ。

 

くまがやさん
くまがやさん
むずかしいよ~

つまり、生まれてから今までに体験した、うれしいこと、悲しいこと、そのほかの全ての感情や出来事をそっくりそのまま再体験するということです。

自分の人生が永遠回帰しても良い!最高だ!という人はとても素晴らしい人生を送っていると思います。

ですが、ほとんどの人は、自分の人生の全てを肯定することは難しいのではないでしょうか?

永遠回帰を受け入れるとはどのようなことか。

ニーチェを引用します。

あなたがたはかつて一つの喜びに対して「然り」と肯定したことがあるのか?もしそうだったら、あなたがたはまたすべての嘆きに対しても「然り」と言ったわけだ。万物は鎖でつなぎあわされ、糸で貫かれ、深く愛しあっているから。

あの体験はよかったけど、あの最悪な思い出は繰り返さないでほしい、などと思う人がいるかもしれません。

ですが、永遠回帰の立場に立つと、何かうれしいことを一つでも肯定したことがあれば、すべての辛いことをも受け入れたことになります。

クマーチェ
クマーチェ
永遠回帰の思想は、どれだけ強く自分の人生の全てを肯定できるか?という強烈な問いクマ

永遠回帰するサラリーマン人生

何となく嫌々サラリーマンとして働きながら仕事をしている私のような人間にも、今の生活が今後無限に繰り返されることを肯定できるのでしょうか?

 

私は働き詰めの人生が永遠回帰することを肯定することなどできません。そうなったらむしろ、絶望します。

ニーチェはこう言います。

あなたはどれほど、あなた自身および人生を愛しまなければならないことか?

人生に絶望している人が、自らの人生を愛することなど可能なのでしょうか?

 

 

永遠回帰は「ツァラトゥストラはこう言った」に出てくる思想です。興味がある方はよろしけばどうぞ。

超人を目指すサラリーマン

超人とは?

では、永遠回帰という立場に対するニーチェの解答をみていきます。

ここでは「超人」という新しい概念について説明します。

クマーチェ
クマーチェ
超人とは永遠回帰を受け入れることができる人のことクマ

永遠回帰の前では、「一度だけ」という条件で私たちが欲するようなものは全てふるい落とされてしまいます。

永遠回帰とは、

およそ到達できるかぎりの最高の肯定様式

であり、

『これが―人生というものであったのか?』わたしは死に向かって言おう。『よし!それならもう一度』と。

永遠回帰の前では、強く自分の人生が繰りかえされることを望まなければいけません。

 

くまがやさん
くまがやさん
永遠回帰を受け入れることができるのが超人なんだね~

畜群の話とリンクさせると、他人の価値観で人生を生きるのではなく、自分だけの価値観を元に生きる人が超人といえます。

人は超人になれるか

超人は苦痛も含めて全人生を肯定する人のことを言いますが、これってなかなかできることではないですよね?

苦悩に満ちているにもかかわらず、人生を是認しさらにそれに「然り」ということ。

普通の人にはできないと思います。

ニーチェは苦痛をも、自ら欲したものと考えなければならないと言います。

私がなにを欲するにせよ、私はそれが永遠に回帰することもまた欲するような仕方で、それを欲するのでなければならない。

超人を目指すことはできても、超人になることは非常に困難に思われます。

はたして、普通の人々は永遠回帰の前に絶望するしかないのでしょうか?

くまがやさん
くまがやさん
超人はむりかも~くりかえしてほしいことばかりじゃないよ~

超人にならなくてもいい。ニーチェからのメッセージ

もし超人になることだけが正解であれば、ニーチェの永遠回帰の思想のもとでは、苦悩に満ちた人生を生きる人が救われる方法がないことになってしまいます。

ニーチェは超人を理想としながらも、実はだれもが超人になれる訳ではないと考えていました。

ニーチェは不遇と言える人生を歩む人にも、人生を肯定することは可能だと言います。

人間は誰しも、心の底から深く肯定できる瞬間があったなら、人はその瞬間のために人生が無限にくり返すことを望むことができる

ニーチェはこのように考えます。

さらに引用してみます。

「「われわれの魂がたった一回だけでも絃のごとく幸福のあまりふるえて響きをたてたなら、このただ一つの生起を引き起こすためには、全永遠が必要であった」すなわち、たった一度でもほんとうに魂がふるえたことがあるなら、その人生は生きるに値するだろう。悲しみ、苦しみをひきつれて「もしもう一度この人生を」といいうるだろう

ニーチェは次のようなエールを全人類に残した哲学者だったのです。

  • 人生が辛いのは当然のこと、辛いけれど、その辛さを受け入れてさらには肯定できるような生き方をしなければならない。
  • そのためには、自分のすべての悲しみや苦しみを肯定できるほどの最高の瞬間を一度でいいから味わうべきだ。

サラリーマン人生に絶望しかけている私も、この考えを知り救われたような気がしました。

私は、自分が嫌でたまらないサラリーマン人生をも肯定できるほどの最高な瞬間のために生きたいと思います!

まとめ

いかがでしたか?少しはニーチェの哲学を身近に感じることができたでしょうか?

クマーチェ
クマーチェ
それが気になるクマ

 

くまがやさん
くまがやさん
ぼくはてつがくくまになったよ~

人生のすべてを肯定できるほどの体験、皆さんはすでに味わっていますか?

もし、ニーチェの思想を知らない方が、少しでもニーチェに興味を持たれたなら、この記事を書いた甲斐があります。

自分自身、記事にすることでニーチェを読み直すきっかけにもなり、いい体験になりました。

ニーチェの思想は人生論として以外にも様々な読み方が可能です。

以下に真面目に勉強したい方へのおすすめの本を紹介します。

ニーチェに興味がある方への読書案内

入門書

私はこの辺りを参考にしました。どれも読みやすかったです。

ニーチェの著作

永遠回帰、超人はツァラトゥストラです。

ツァラトゥストラの解説書ともいえるのがこの二つの著作です。

ツァラトゥストラへの理解が深まるかと。

ニーチェ自身による著作の解説がされています。

ニーチェ自身による、ニーチェ入門

ニーチェ関連本

まだ読みかけですが、相当面白いです。

ハイデガーはニーチェ好きだったのか?

読んだことはありませんが、とっつきやすい本もあるようです。

 

興味がある方はぜひ一度読んでみてください。