ブラック企業

ブラック企業に不当解雇され団体交渉した話|損害賠償金がけっこうもらえる?

私はブラック企業を憎んでいますが、その原因は妻がブラック企業に不当解雇されたことがあるからです。

不当解雇に対し、私たちは一緒になってブラック企業と徹底的に戦いました。

同じ目にあった人に少しでも参考になればと思い、記事にします。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
ブラック企業め、ゆるさん

突然不当解雇された妻

妻が不当解雇されるまでの流れです。

妻は大学を卒業し、とある中小企業に就職しました。

小さな会社であり、特に悪いうわさもなく就職を決めました。

就職してみて分かったことは、この会社は交通費の支給がなく、正社員でも手取り収入は10万円にも満たない会社であるということでした。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
タイムカードあったのに残業代がつかなかったね~月30時間程度はサービス残業なんて。ブラック企業め~

その他にも、違和感を感じる点がありました。

妻は事務の採用となりましたが、入社後は上司から社長命令でしばらくは事務の仕事をさせるつもりはないと断言されました。

そして事務とは全く関係のない、接客の仕事をさせられることとなりました。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
少しの間かと思ったのにね~

入社してから数か月経っても一向に事務の仕事をさせてもらえる気配がなく、

不安になった妻は、何度か上司にいつ頃事務の仕事をさせてもらえるかを確認しました。

それでも事態は変わらず、入社後ちょうど半年が経ったころ…

突然上司から「今日でおわりです」と言われました。

これが解雇通告でした。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
さっぱり意味がわからん~

妻は不当に解雇されたのか?

解雇って簡単にできるの?

私の妻は突然理由もなく、解雇を告げられた訳ですが、そんなに簡単に労働者を解雇することができるのでしょうか?

労働法などの本を読み漁り、過去の判例についても調べた結果、

日本は法律上、労働者を簡単に解雇することができないということが分かりました。

労働者を解雇することができるのは、誰がどう考えても解雇することが妥当な場合のみに限られているのです。

解雇)
第十六条  解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。
                        引用:労働契約法第16条

 

やたら詳しいくまがやさん
やたら詳しいくまがやさん
高知放送事件では宿直のアナウンサーが2週間のうちに2度も寝坊してしまい、放送が出来なくなるという事故を起こし、懲戒解雇されたことで裁判が行われたけど、解雇が認められなかったね。

ただし、解雇が妥当と考えられるケースも当然あります。

一例としては、以下のようなケースです。

  • 無断欠席を繰り返し、注意されても態度が全く改まらない場合
  • 会社のお金を勝手に使い込んだ場合

このように、相当悪質なことをしない限り、労働者は基本的に解雇されることはありません。

妻の場合、真面目に仕事に取り組んでいたわけですから、完全に不当解雇にあたります。

妻が解雇された理由

では、妻はなぜ突然解雇されたのでしょう?

解雇理由については、明確に理由を告げられていないので未だに不明です。

私たちの見解としては大きく分けて二つの理由があると考えています。

①事務職の仕事がいつできるかを聞いたことが社長的に気にくわなかった。

私たちはおそらくこれが原因だと思っています。いわゆる独裁者ですね。

非常に許しがたい経営者です。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
なんてこった

②試用期間は三か月であったが、半年経った後も本採用の通知がなかったため、会社としてはあくまで試用期間中の労働者とみなして解雇した。

これが理由であっても法律違反には変わりません。

  • 妻の場合試用期間は終わっていましたが、試用期間中の労働者であっても、会社は労働者を解雇するには相当な理由が必要になります。

次に私たちは不当解雇にあい、どのように対処したかについて書きます。

不当解雇の対処法

まずはどこに相談したらいい?

  • 会社の労働組合
  • 誰でも加入できる労働組合(ユニオン)
  • 各都道府県にある総合労働相談コーナー
  • 法テラス
  • 労働問題を扱う弁護士
  • 労働問題を扱うNPO法人

などがあります。

  • ユニオンとは、一つの企業にある労働組合ではなく、同じ地域や職種の労働者が集り組織している、企業の枠を超えた労働組合のことです。
  • 誰でも、一人でも、加入することができます。

私たちの場合は、会社には労働組合はありませんでしたので、

ネットで色々と調べたり、NPO法人に電話で相談しました。

そこで、上記のようなユニオンという組織があることを知り、近くのユニオンを訪れることにしました。

おすすめは、客観的な視点から有益なアドバイスをもらえるので、まずはNPO法人かユニオンに相談することです。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
ぼくもおすすめ

ユニオンに駆け込んでみて

ユニオンに直接訪れた私たち。

まず、事の流れを事細かにユニオンの方に説明しました。

労働問題の知識が豊富なユニオンの方たちから見ても、妻のケースは明らかに不当解雇であるという結論が下されました。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
よかった~心強い

何回か話し合いを重ね、話の内容をまとめてくれた書類を確認したり、交渉の作戦や要求事項の確認をしたりしました。

そこで、不当解雇に対し取ることができる対応策や基本的な考えについて色々と学ぶことができましたので、次にまとめます。

どんな対処法がある?

まず、不当解雇の対処法に関する基本的な考えを説明します。

何より、不当解雇にあった場合、解雇が無効であることを会社に認めさせることが大切。

会社に解雇が無効であることを認めさせることで、賠償金をもらったり、会社に戻ったりすることができます

そして、会社を訴える場合でも、会社に何を求めるかによって取るべき方法は変わってきます。

具体的な方法としては

  1. 訴訟を起こして賠償金を請求する
  2. 訴訟は起こさずに和解金を請求する
  3. 弁護士を利用するなどし、会社に不当解雇を認めさせ、会社に戻る

 

といった選択肢があります。

普通は解雇を告げられた会社で働きたいとは思わないでしょうから、

残された方法は会社と何らかの方法で争い、お金で解決するという方法しかありません。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
やっぱそうなるか~

私たちの場合

私たちが悩んだのは訴訟を起こすかどうかす。

訴訟をした場合のメリットは

  • 判決により、確実に賠償金を得ることができる。

反対にデメリットは

  • 時間がかかる
  • 弁護士費用がかかる

というものがありました。

妻の場合は、早く次の職場で働きたかったこともあり、訴訟は起こさないことにしました。

そこで私たちは、会社に団体交渉を申し入れることにしました。

ユニオンには労働組合として、団体交渉権を持っているので、会社側はこれを拒否することができません。

団体交渉

何を要求するか

団体交渉では、不当解雇に対する慰謝料と、半年分の未払い残業代の請求を行いました。

慰謝料の金額を決めるのに少し悩みました。

過去の裁判の判例から、不当解雇の慰謝料の相場は50万円~100万であることがわかり、相場の金額を大きく外れることがないよう金額を設定しました。

それにサービス残業代を上乗せした形で最終的な金額を算出しました。

戦い当日

こちら側はユニオンの方2名の間に妻、それに向かい合う形で会社側の元上司と顧問弁護士が1名座りました。

ユニオンの方1名が経緯を話し相手側に事実確認を行っていきました。

相手が反論してくるであろうこともあらかじめ予想し、それに対し反論できるように万全に準備して頂いていたので、何を言われてもかぶせ気味に論破。

それを受けて、

 

元上司
元上司
試用期間だったので・・・(蚊の鳴くような震える声)

 

相手の弁護士
相手の弁護士
これ無理なやつや・・・この子新卒で・・・かわいそうや・・・(内心)

みたいな様子でした。

そして締めくくりは、ヒートアップし

「何を言ってるんですか!おかしいじゃないですかーーー!(机バチコーン!)」

ユニオンのおじさんたちの見事なパスの投げ合い、連係プレーにより、こちらの要求が通るような流れで終了しました。

妻は聞かれたことに、はいかいいえで答えるぐらいで、ユニオンの方が全て代弁してくれる形だったようです。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
ふっ、俺が出るまでもないな

団体交渉を終えて

無事、妻側の要求が通る形で慰謝料が振り込まれました。

この時の達成感は、すごかったです。

ユニオンに対しての謝礼は、1割程度お渡ししました。

この金額はユニオンによりけりかと思いますが、そこまで高額な金額を請求されることはありません。

ユニオンの皆さまありがとうございました。

まとめ

この経験から学んだこと

この経験から妻と私はたくさんのことを学びました。

その中でも一番の学びは

ブラック企業とは徹底的に戦わなければならない

ということです。

例えば、妻が解雇されても泣き寝入りして、何も行動しなかったとします。

そうした場合、第二の犠牲者がでるかもしれません。

我々労働者は、ブラック企業の違法行為には徹底的に挑み、ブラック企業が違法行為を簡単にはできないような状況を作る必要があります。

サービス残業をさせたら訴えられる、不当解雇したら高額な慰謝料を要求される。

このような事態になったら、ブラック企業は何もできません。

今の世の中にブラック企業が蔓延している原因の一つは、これまでの労働者がブラック企業の違法行為に対し、何もしてこなかったからと言うこともできるでしょう。

ブラック企業に対する、一人一人の労働者の行動が日本の労働環境の良しあしを決めるのです。

ブラック企業で働く人へ

ここまで、私の妻の体験を書いてきました。

ここで言いたかったことは、何も、妻のケースが正解であるということではありません。

ブラック企業に対し、何もしない

このことだけは避けて頂きたいと思います。

少し調べれば、有益な情報も出てきますし、サポートしてくれる組織もたくさんあります。

日本人特有の「仕方がない」という精神で、ブラック企業を野放しにするのはやめましょう。

戦うくまがやさん
戦うくまがやさん
いっしょにたたかおう

ブラック企業がなくなるかどうかはあなたにかかっています。

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